物語

1幕

登場人物はロボット工場の社長ドミン・ガル博士・ファブリ技師・ハレマイア博士・ブスマン部長・アルクイスト建築士。この内で、ロボット制作にアルクイスト建築士のみ(彼はロボットを作る人間ではなく、工場の壁塗りをしている老人)

そこに美しい女性ヘレナが現れ、人権団体代表としてロボットに人権と感情を与えて欲しいと主張する。マドンナである彼女の気を引こうと各部署の男たちが動き、ロボットには感情が付加される。



2幕

人間はロボットに労働を肩代わりさせどんどん堕落し、何も仕事をしなくなった。魂を与えられたロボットは、堕落した人間を見限り反逆を起こす。1幕のロボット工場にも反乱のロボット達が押し寄せ、ヘレナも、技師や博士達も残らず殺された。

ただ一人、ひたすらに壁塗りの仕事を続けていたアルクイスト建築士のみが『仲間だ』と認められ、彼以外の地球上の全ての人間は抹殺される。

3幕

地球を支配したロボットだが、設計書は先の人間皆殺しの際に失われてしまっていた。老朽化によりどんどんロボットもまた壊れていく中、ロボットたちは次第にたった一人残された人類であるアルクイスト建築士を『神様』と崇めるようになる。が、彼はロボット技師ではなく壁塗り工なので何もしてやれない。

ある時、ヘレナそっくりの女性型ロボットと男性型ロボットが彼の元にやって来る。互いに「自分をバラバラに分解して調べて欲しい、そして相手を直してやってくれ」と主張しあう”二人”の間に愛を見出したアルクイスト老は、その2体のロボットに『アダム』と『イヴ』という名前を付けて送り出してやる。


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