物語

息子を瀕死の事故で失いかけている人形博士・コッペリウス(トーマス・ライト)は現実逃避から息子そっくりのロボット、コッペリア(ブルース)を作りあげる。無事に目覚める人形・コッペリア。だが、事故から奇跡的に助かった息子(ロック)が帰ってきてしまう。

自分の存在意義とは何なのか。エゴと嫉妬、諦めとない交ぜになる感情をどこにもぶつけられない中、 優しい村娘・スワニルダ(カリンカ)に優しくされ淡い恋心を覚えるコッペリアだったが、人間・コッペリアもまた 事故の前から彼女の事を好いていたと知ってしまう。

この恋は本物なのか、人間コッペリアの真似をしているだけなのではないか、更なる混乱に陥る人形・コッペリアだったが スワニルダには別にフランツ(スカルマン)という恋人が居た。揃って失恋してしまった人形・コッペリアと人間・コッペリア。
「おそろいだね」と笑いかけた人間・コッペリアは更なる秘密を人形・コッペリアに打ち明ける―――

自分とは何か、他人とは何か。自己実現と、他者からの認証欲求。本当に自分が自分である為に必要なのは何なのか。
ロボットのお話ではなく、どうぞ「あなた」のお話としてもご覧下さい。


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