聖杯くんに願いを。
新学期前日。明日から晴れて3年生だというのにマンドリカルドは重い気分で居た。またボッチの学園生活が始まるのか…と思うとじっとしていられず、かといって何かできるわけでもなく、ふらふらと街を彷徨っていた。
ふと、何故か吸い寄せられるように入った骨董品屋で「何でも願いを一つ叶える」という触れ込みの古い杯を貰ってしまう。妙にイイ声の店主は「お代は要らない、これは君の手元にあるべきなのだ」と押し付けてきた。
訝しみながらも、持ち帰ったマンドリカルドは駄目元で願ってみる。
「聖杯くん、卒業までに友達が100人ほしいっす!!!!!」
願いを口にした後で、「その杯は願いを歪めた形で叶える」と店主が言っていたのを思い出しても後の祭り。かくして彼の「卒業までに友達を100人作らないと死ぬ」ドタバタ学園生活が幕を開けたのだった。
ふと、何故か吸い寄せられるように入った骨董品屋で「何でも願いを一つ叶える」という触れ込みの古い杯を貰ってしまう。妙にイイ声の店主は「お代は要らない、これは君の手元にあるべきなのだ」と押し付けてきた。
訝しみながらも、持ち帰ったマンドリカルドは駄目元で願ってみる。
「聖杯くん、卒業までに友達が100人ほしいっす!!!!!」
願いを口にした後で、「その杯は願いを歪めた形で叶える」と店主が言っていたのを思い出しても後の祭り。かくして彼の「卒業までに友達を100人作らないと死ぬ」ドタバタ学園生活が幕を開けたのだった。