館内施設・職員

• お土産屋
• お食事
• おもちゃのお医者さん
• 館長からの言葉

館長からの言葉

未知のものに触れることは喜びだ。
新しいことを知ることは喜びだ。
自分の目で、耳で、指で、経験を伴って知識を得られるのは格別の喜びだ。
自ら望んだ知識を選んで一歩ずつ前進できるのもまた、喜びだ。

既に知っている正解のレールに乗ることなく
手さぐりで真っ暗闇の未知に挑むことは恐いけれど、
人類はまさにそうして前進して来た。

勿論苦しいこともある。
何で自分には分からないのだろうと悩むこともある。
生半可に知ってしまったせいで、無力な己を恨むこともある。
たとえば、未来が見通せればどんなに良いか。
たとえば、全知であればどんなに良いか。

でも、苦しんで自ら得た１つの知識を通して見るだけで、
与えられた全知とは比べ物にならないくらい、新しく世界がキラキラして見える。
１つの「知」そのものは本当に小さな小さな鍵だけれど、
それはいくつもの世界の扉を開けられる宝物なのだ。

僕も最近初めて知りました。
無知は、喜びなのだと。
新たに知ることがあるのは、
自分のやりたいことの為に得る知識を自分で選択できることは
なんて楽しいのだろうと。
無駄だらけの試行錯誤は、なんて大変で、

―――なんて、生きている実感があるのだろうと。


自分の為に知るという喜びは、誰かの為に何者かから与えられた知とは
比べ物にならないほど貴く、愛おしい。
それは、自分が自分の意思と力で何かを得たという自信と達成感の為。
そして、自分もまた人類の一歩になりえている、
―――自分もまた人なのである、という喜びの為に。


当館へようこそいらっしゃいました。
科学博物館、アカーシャ。
子供にも大人にも、一般人の方にもそうでない方にも
等しく、余すことなく、我々の全ての知をお分けします。
どうか貴方がここで、一つでもキラキラを見つけて帰れますように。

館長 ロマニ・アーキマン

館内施設・職員

• お土産屋
• お食事
• おもちゃのお医者さん
• 館長からの言葉

協賛企業